東日本大震災が私たちに与えたインパクトはあまりに大きく、新しい時代の生き方をあらためて考えさせられるものとなりました。
私たちが長年にわたって多大な労力をかけて作りあげてきた「安全安心」が、大きな自然のスケールのもとで、いかにもろいものであるかを目の当たりにしました。想定した便益とコストだけでは測れないスケールでもありました。
私たちの社会は、健全な経済活動と財政出動の下で成り立っています。しかし現在、「安全安心」の原資となるこれらの活動も大変厳しい状況にあります。
そういう困難な状況だからこそ、私たちは自然に対して謙虚な姿勢を取り戻すと同時に、「安全安心」の置きどころを再検討し、これを担保する社会資本整備の重要性をしっかりと認識する必要があると思います。この認識の上に立って、私たち㈱川崎測量が社会資本整備に携われることを誇りに思い、自分たちの持てる力をより大きく強くして今後とも社会に貢献していきたいと考えます。
平成29年6月
代表取締役 野村 覚